白髪染めって頭皮に刺激があるから、いかにも髪の毛に悪そう。禿げるんじゃないか?と思ってる人も多いことでしょう。
結論を言ってしまうと、白髪染めで薄毛になることはありません。
その理由と、おすすめの薄毛対策商品や白髪染め商品も紹介しています。
白髪染めで薄毛になることはない

冒頭でも解説した通り、白髪染めで薄毛になることはありません。
なぜならば、薄毛の原因は「遺伝」が大きく影響しているからです。(こちらは後ほど解説していきます。)現に私は、白髪染めを続けて20年近くになりますが、髪の毛はフサフサです。髪の毛が少ない人に対して嫌味に聞こえてしまうかもしれませんが、白髪染めしたからといって抜け毛が増えたということもありません。
頭皮に悪いのは確か
- 白髪染めは髪の毛にダメージあり
- 頭皮にもダメージあり
- 髪や頭皮のダメージは薄毛との関係性は低い
あれだけの匂いと刺激があるので、髪の毛や頭皮にダメージがあるのは確かです。でも、白髪染めの成分が毛根にどのように作用して抜け毛を発生させるのか?そのような情報やエビデンスは世の中に存在しません。髪や頭皮に悪影響を与えるのは確かですが、それは薄毛との関係性は薄いということです。むしろ、薄毛以外の部分で体に悪影響を与えていることを疑ったほうがいいでしょう。
美容院の白髪染めと市販品も一緒
美容院で使用している白髪染めと、市販品に含まれている成分は一緒です。市販品は染まらないし体に悪い成分が入っていると思っている人もいますが、そんなことはありません。
「サイオスの一般向けの白髪染めとサロン用では、ほとんど成分に違いはありません。クオリティもサロン用と遜色のない、質の高い原料を使用しています。カラー剤成分はほぼ同じですが、美容院は個々の髪のダメージや退色加減によってカラー剤を変えたり、染める時間を変えたりして“オーダーメイド”のようにその人の髪に合った方法で施術してくれる点がセルフと違うところです。しかし市販の白髪染めでも、自分の目的に合った製品を選べば、サロンと同じような仕上がりを目指すことができます」
SYOSS 美容院と市販の白髪染めはどう違う?製品開発者が解説!
サイオスの製品開発者が言ってることなので、間違いありません。サロンと市販品の違いは「カラーバリエーション」と「香り」でしょう。市販品は自宅で染めることを前提としているので、サロン品より良い香りになっている商品が多いです。
白髪が多くて薄く見えることがある

白髪が集中して生えていると、その部分が薄く見えることもあります。ちらほら白髪なら問題ありませんが、部分的に真っ白になっている場合は、コントラストの関係上薄くないのに薄く見えてしまう場合があります。私も頭のてっぺんに白髪が多いのですが、美容師さんにも「ちょっと薄くなってる?あ~白髪で薄く見えるだけだね」と言われることがよくあります。
もし根元付近の白髪が目立ってきたら、白髪染めでリタッチしましょう。
白髪染めをやめたら髪が増えることはない

白髪染めをやめたら髪が増えた?(ボリューム改善)と言っている人もいるようですが、もしかすると白髪染めで傷んでいた髪が健康な状態に戻ることで、ハリやコシが改善して増えたと感じてしまうのかもしれません。冒頭でもお伝えした通り、白髪染めで髪が薄くなるという事はありません。よって白髪染めをやめることで髪の本数が増えることはありません。
そもそも薄毛になる原因は?
そもそも薄毛になる原因には「ホルモンバランス」「遺伝」が強く関係しています。男女別で薄毛になる原因を解説していきます。
男性の場合はAGA
AGA(男性型脱毛症)は、主に遺伝が強く関係しています。ジヒドロテストステロンという物質が、毛母細胞の活動を妨げて髪の毛が抜けます。
このジヒドロテストステロンは、男性ホルモンと毛母細胞に存在する5αリダクターゼという酵素が結合して生成されます。この5αリダクターゼの保有量は遺伝で決まっています。保有量が多ければ多いほど、男性ホルモンと結合し多くのジヒドロテストステロンが生成されてしまいます。5αリダクターゼは、主に母親からの遺伝が強いと言われています。
母方の家系に薄毛の人がいると、ご自身も5αリダクターゼを多く持っている可能性があります。
ちなみに、AGA治療にはミノキシジルやプロペシアが有効と言われています。発毛剤に含まれています。※育毛剤には含まれていません。

女性の場合はホルモンバランスの乱れ
女性の薄毛の原因はFAGA(女性型脱毛症)である場合がほとんどです。これはホルモンバランスの乱れにより女性ホルモンが少なくなり、相対的に男性ホルモンが増加したことにより抜け毛に繋がってしまいます。
産後や更年期になるとホルモンバランスが乱れてしまうため、この時期に髪の毛が抜けてしまうのはそのせいです。産後であれば時間の経過とともに改善される場合が多いですが、更年期になると女性ホルモンが減少しっぱなしになってしまうので、女性用の育毛剤などでケアしていく必要があります。

薄毛にならない白髪染めってある?
白髪染めは薄毛の原因ではありませんが、頭皮や髪にダメージを与えてしまいます。どうしても気になる人もいることでしょう。
そんな人には頭皮や髪へのダメージが少ない「白髪染めシャンプー」や「白髪染めトリートメント」がおすすめです。
頭皮のダメージが気になるなら白髪染めシャンプー
白髪染めシャンプーは頭皮や髪に与えるダメージを最小限に抑えることができます。
通常の白髪染めは、髪のキューティクルを開いて、髪の内部に色素を入れ込んで沈着させるのですが、白髪染めシャンプーはイオンの力で髪の表面に色素を沈着させます。
白髪染めと比較すると、即効性に乏しい点がデメリットですね。
しかし、使い続けることによってダメージが少ない状態で、徐々に白髪を染めることができます。
白髪染めトリートメントもおすすめ
白髪染めトリートメントも、白髪染めシャンプーと同じ原理で白髪を染めることができます。
具体的には以下の種類があります。
- HC染料
- 塩基性染料
- 植物染料
HC染料
キューティクルを開かずに、髪の内部に色素を沈着させることができる染料です。染料の粒が小さいため、色落ちするのが早いというデメリットもあります。
塩基性染料
塩基性染料が持っている電荷と、髪の電荷が合わさって、髪の表面に色素を結合させる染料の事です。
植物染料
植物から抽出される天然の染料です。ヘナやウコンな名前は聞いたことがあると思います。
非常に染まりにくいため、毎日使い続けなければならないというデメリットも。
ただし、髪や頭皮には最も優しい染料です。
白髪染めと薄毛は直接的に関係ない
白髪染めと薄毛の関係性について解説してきました。
結論をまとめると、
- 白髪染めと薄毛は関係ない
- 気になるなら白髪染めシャンプーかトリートメント
- 薄毛は発毛剤かクリニックで治療しよう
ということです。