
年齢とともに気になるのが白髪。ふと鏡を見た時に見つける白髪にがっかりすることもあるでしょう。白髪を増やさないための対策として、白髪ケア効果が期待できるシャンプーを使うことも有効です。
本記事では、おすすめの白髪ケアシャンプーや効果的な使い方、シャンプーの選び方などを紹介します。ヘアケアの参考にしてみてください。
白髪ケアシャンプーとは?白髪に効果がある?
白髪ケアシャンプーとは、洗いながら白髪に対してケアしていくシャンプーのこと。染料が含まれるものや、エイジングケア成分が配合されているものなど、種類はさまざまです。 一度白髪が生えてきたら、黒髪に戻すことは難しい と思われがちですが、白髪ケアシャンプーを使うことで、頭皮環境を整えながら白髪が生えにくい状態づくりをサポートします。
白髪ケアシャンプーを選ぶポイント
白髪対策に効果が期待できる白髪ケアシャンプー。 ここでは 白髪ケアシャンプーを選ぶポイント について、詳しく解説していきます。
頭皮への刺激が少ないものを選ぶ
洗浄力の強いシャンプーは頭皮に負担がかかるため、低刺激の洗浄成分を使用したシャンプーを選びましょう。
洗浄成分は一般的に、高級アルコール系・石けん系・アミノ酸系が挙げられます。3つの中で白髪ケアシャンプーに向いているのは、アミノ酸系です。肌と同じ弱酸性で髪や地肌に優しいのが特徴です。
また、低刺激なアミノ酸系洗浄成分の中でも洗浄力があるのは、「ラウレス-4カルボン酸Na」。 洗浄力が弱めなのは「ラウロイルメチルアラニンNa」です。 オイリー肌や乾燥肌など肌質に合わせて選んでみてもいいでしょう。
頭皮の環境を整える成分が配合されているものを選ぶ
白髪ケアでは、頭皮の環境が重要です。シャンプーにも頭皮の環境を整える成分が入っているかをチェックしましょう。
例えば、頭皮の炎症を抑える成分では、グリチルリチン酸ジカリウムがあります。
カンゾウ(甘草)の根から抽出され、かゆみや炎症に働きかけます。また、保湿成分として頭皮の潤いを補う成分として、コラーゲンやヒアルロン酸などがあります。これらの成分が配合されたシャンプーがおすすめです。
染料の使われているものはヘアカラーの色に合わせて選ぶ
黒く染まるカラートリートメントの最適な商品を選ぶために、ここでは特に注目しておきたいポイントをまとめてみました白髪ケアシャンプーには、染料が使われているものがあります。自分の元の髪色に合わせて選ぶのが一般的ですが、白髪の量にあわせて選ぶこともできます。白髪が多く目立つ場合はブラック系、白髪が少し気になるならブラウン系がおすすめです。
使い続けられるものを選ぶ
白髪ケアシャンプーを使用したからといって、すぐに頭皮の環境が改善するわけではありません。毎日使い続けることが必要です。そのためには、無理なく継続できる値段のシャンプーを選びましょう。
白髪のケアに有効な成分で選ぶ
白髪の改善には、血行促進や細胞の活性化が有効で効果があると言われています。頭皮の血行を促進することで栄養が行き渡り、老廃物の除去や新陳代謝、細胞の活性化を持続させることが可能です。どのような成分があるのか紹介します。
ヘマチン
ヘマチンとは、動物の血液から抽出される有機鉄錯化合物です。髪のケラチンと結合し、傷んだ髪の補修効果があります。さらに、メラニン色素を作る酵素チロシナーゼを活性化させるため、これから生えてくる白髪予防に効果が期待できます。
メリタン
髪は、毛根にあるメラニンの量で黒く生えてくるのかが決まります。メリタンは、毛根にある着色細胞を刺激する成分。メラニンを増やし黒い髪を作る効果が期待できます。
おすすめの白髪ケアシャンプー15選
白髪ケアシャンプーの選び方がわかったところで、自分に合った商品を探してみましょう。ここでは、おすすめの白髪ケアシャンプーについて詳しく解説していきます。
KAMIKA 黒髪クリームシャンプー

シャンプーを原点から見直すKAMIKA。
白髪ケアに欠かせないこだわりの成分「ヘマチン」「メタリン」配合のクリームシャンプーです。
フケ・かゆみ予防を目的とした9種類の植物エキスをたっぷり配合。刺激のある合成界面活性剤は使わずに、頭皮や髪をいたわります。リンス・トリートメントいらずなので1本で済む時短ケアも可能。成分が角質層まで浸透し、泡立たないのが特徴です。
クレムドアン ブラッククリームシャンプー

頭皮と髪の専門店クレムドアン。
ヘアケアメーカーと共同開発のクリームシャンプーは、オーガニック天然成分配合で、黒色が特徴です。まるで美容クリームのようなテクスチャー。泡立てずに洗うのがコツです。
頭皮に付ければ汚れを浮かしてクレンジング。頭皮環境を整えます。
さらに毛先に付ければ、栄養を与えてトリートメントに早変わりするマルチなシャンプーです。
haru 黒髪スカルプシャンプー

優しい素材にこだわりにあるharu。
100%天然由来のエイジングケアシャンプーは、天然系のシャンプーとは思えない程の泡立ちと仕上がりが特徴です。
洗髪後シャンプーのもこもこ泡で泡パック。少し置くことで、保湿成分が頭皮の角質層や髪に浸透します。
シリコン・合成ポリマーなどは無添加。若々しい髪を目指すための頭皮環境を整えるので、白髪ケアにもぴったりです。
ナプラ ケアテクトHB カラーシャンプー

トレンドをキャッチした研究や開発に取り組んでいるナプラ。
サロンニーズに寄り添ったスタイルを提供しています。ヘアカラー後の髪に合わせたヘマチン配合の弱酸性のシャンプーは、加水分解ヒアルロン酸と6種類のハーブエキスが配合。自然派のヘアケアシリーズです。
100%シリコンフリーで、髪や頭皮が本来持っている潤いをキープ。白髪染めなど、カラー後の頭皮を優しくケアします。
アマトラ QUO クゥオ ヘアバスシャンプー

本物志向で素材主義のアマトラ。
1億年前の海洋深層土から抽出した「フルボ酸」と白髪を予防する「ヘマチン」を組み合わせたシャンプーです。頭皮の深層から補修する力とエイジングケアができるのが特徴。
フルボ酸には、18種のアミノ酸・16種のミネラル・ビタミン・酵素が多量に含まれています。地肌ケアを実感。頭皮の細胞に働きかけ白髪を予防します。
cocone クレイクリームシャンプー

女性の髪とこころを元気にする商品を提供しているのがcocone。
濃厚なクリーム状のシャンプーは、海のミネラルを含んだ泥を使用しています。エステ発想から生まれたナノミネラルクレイを使った補修がポイント。泡を立てずにクリームで洗う感覚が特徴です。まるでスパでお手入れしているかのようなケアが可能。
コンディショナー不要で1本での時短ケアがしたい人にピッタリです。
F.プロテクトヘアシャンプー

FIOLEは、魅力あふれた愛される髪がコンセプト。
F.Protectのシャンプーとヘアマスクの組み合わせで、髪のニュアンスが思いのままになるテクスチャーを実現しています。頭皮・肌の状態を健やかに保つスキンケア成分が特徴です。保湿作用のあるカゴメ昆布由来の海藻エキスを配合。
ヘマチンによって、チロシナーゼの活性を高めながら白髪予防効果が期待できます。
ハホニココラシルク 18シャンプー

成分へのこだわりを持ちながら製品開発を行っているハホニコ。
コラシルク18シリーズは、髪を洗いながらダメージをしっかりと補修し、まるでサロン帰りのような指通りなめらかな髪へ導きます。使えば使うほど、根元ふんわり毛先しっとりとした仕上がりに。
コラーゲンと18種類もの植物オイルを配合し、頭皮にも優しく作用しているのが特徴です。
N organic マイルド&リファイニング シャンプー

N organicは、スキンケア発想から髪本来の美しさを目指します。
毎日使いたくなる使用感と仕上がり、泡立ちの良さが特徴です。商品にもこだわり、美容室「JENO」と共同開発。大人のためのグリーンシトラスの香りが、一日の疲れを忘れさせます。
頭皮の乾燥対策をしながら、潤いを与えて白髪ケアも。頭皮や髪をトータルケアします。
HANA ORGANIC リセットシャンプー

HANA ORGANICは、素肌のように頭皮と髪を守るのがコンセプト。
ヘアケアの開発では「肌についても安心」が条件です。リセットシャンプーは、コスモス認証を取得しているオーガニックシャンプーなので安心して使用できます。6つの花精油とローズマリー葉エキスをブレンドした香りが特徴。
一日の疲れや心のモヤモヤまでリセットしてくれます。
ビーリス オーガニック スパークリング シャンプー

香りと髪ツヤを重点に、頭皮ケアにこだわっているビーリス。
ミスト炭酸製法を実現した、頭皮を芯からキレイに導くオーガニックの炭酸シャンプーです。高級スパでも使われている濃厚クリーム泡は、20種以上の高級美容成分を使用。ミスト泡が頭皮にも潤いを与えて、毛穴の奥まできれい。
毛穴の髪本来のハリツヤを引き出します。芯からきれいになりたい人にピッタリです。
ファンケル マイルドクレンジングシャンプー

無添加の「正直品質」がコンセプトのファンケル。
シャンプーは、クレンジングオイルの処方研究をいかしたノンシリコンタイプです。潤いを守りながら、汚れはすっきり落とします。頭皮がさっぱりする使い心地が特徴。
防腐剤・香料・合成色素・石油系界面活性剤・紫外線吸収剤を使っていないので、子どもにも使用できるシャンプーです。
ステラ漢方(stella) グレースシードステラ スパークリングシャンプー

本物の商品と確かな品質を届けることがコンセプトのステラ漢方。
新感覚のスパークリングシャンプーは、100種類のボタニカル成分配合。アーモンド油やオリーブ果実油が含まれる天然植物オイルが美髪へ導きます。濃密泡で使うたびに頭皮がすっきり。
肌に刺激を与える添加物は使用していません。デリケートな肌質の人にも使えるタイプです。
白髪用 利尻カラーシャンプー

白髪がシャンプーするたびにきれいに染まるのが、利尻カラーシャンプー。
北海道利尻産の天然利尻昆布で、髪・頭皮にやさしい使い心地です。いつものシャンプーを変えるだけなので簡単。自宅で染めるのが面倒くさい、美容院ではお金がかかるという人にぴったりです。無添加でノンシリコン。
髪に付着しやすいのでムラなくきれいな仕上がりが期待できます。
ナプラ エヌドット N.カラーシャンプー Pu パープル

白髪がシャンプーするたびにきれいに染まるの毛髪や頭皮に負担をかけずに、施術やスタイリングができる設計を心がけているナプラ。
カラーシャンプーは、ヘアカラーをより長く楽しむために、生まれたシリーズです。ダメージやきしみを抑えて、なめらかな感触の髪へ補修し、さらにティントロックポリマーを配合。
キューティクルからヘアカラーの染料の流出をおさえます。
効果的な白髪ケアシャンプーの使い方
白髪ケアシャンプーをせっかく使っているのに、使い方が間違っていたら効果も半減してしまいます。ここでは白髪ケアに効果的なシャンプーの使い方について、詳しく解説していきます。
髪を塗らす
シャンプー前は予洗いをしましょう。
髪と頭皮をぬるま湯でしっかりと濡らしてから、頭皮を洗浄します。お湯を使うことで、軽い汚れはほとんど落とすことが可能です。このときに熱いお湯を使うと、頭皮に必要な皮脂まで洗い流されてしまうことがあるので、注意しましょう。
シャンプーを塗布する
シャンプーは、額の生え際・耳の上・襟足・頭頂部付近につけていきます。
指の腹を使って、髪の根元から地肌に這わせるように滑らせてなじませてください。ツメなどで頭皮に傷がつくと頭皮トラブルの原因にもなるため、十分に泡立てましょう。
マッサージをしながら洗う
指をしっかりと頭皮に入れて、指の腹を使って泡で頭皮を洗います。
生え際から頭頂部に向けて、優しくマッサージをするようにゆっくりと優しく洗いましょう。このときにツメは立てないようにしてください。最後は、指先を使って頭皮を何度かプッシュすれば、頭皮がほぐれて血行改善の効果も期待できます。
洗い流す
すすぐときは、髪の間に指を入れて頭皮にシャンプーが残らないようにすすぎます。
洗浄成分は、泡が無くなっても残っている場合があるので、泡を流し終わった後もしばらくすすぐように心がけます。
シャンプーのときに注意すべきポイント
白髪を予防・改善するには、日常的なケアが大切です。そこで、シャンプーのときに注意すべきポイントを紹介します。
保湿をする
頭皮に、保湿効果のある頭皮専用の美容液をなじませるようにしましょう。すっきりとシャンプーをしても、その後に乾燥してカラカラに乾いてしまうと、フケやかゆみを起こす原因となることも。結果的に、健康的な髪が育ちにくい環境になります。シャンプー後にお手入れしてみてください。
すぐにドライヤーで乾かす
濡れたままの髪は、すぐにドライヤーで乾かすことが大切です。濡れていると、キューティクルが開き、髪の栄養が逃げてしまいます。さらに、濡れた可髪は摩擦による枝毛や切れ毛、カビの発生リスクもあるため、注意しましょう。
そもそもどうして白髪になるの?
白髪とは、毛髪に色を与えているメラニン色素を何らかの原因で作れなくなった結果、色を失ったもののことを指します。元々、生える前の髪は黒色ではありません。通常は、メラニンを作っている細胞が毛母細胞にメラニン色素を渡すことで、毛髪に色を与えます。しかし作られなくなると、毛髪は色を失い、光に反射して白く見えるようになるのです。
この記事を書いた人

PROFILE
橋口美月(はしぐちみづき)
滋賀県・ヘアールシア
【資格】
・美容師免許
・JNECネイリスト技能検定試験 2級
・JNAジェルネイル技能検定試験 中級
・JMA日本メイクアップ技術検定試験 3級
・ビューティ・コーディネーター検定 3級
ヘア・メイク・ネイル・アイなど美容業務全般に携わる。
現在では美容師業のみに専念し、白髪の悩みが増える40〜50代の大人女性を担当する。
白髪に特化したカラー提案に定評があり、リピート率は80%以上。
個人ブログ:https://ponzusan.com